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堤内基盤排水対策マニュアル(試行版)令和3年3月改訂版

 令和3年3月に、堤内基盤排水対策マニュアル(試行版)を改訂しました。
 この改訂は、これまで実施してきた模型実験の結果を踏まえ、長期にわたる機能の保持に係わる閾値を見直したものです。これらの実験結果は、土木研究所資料第4413号「円柱縦型ドレーンを使用した堤内基盤排水対策に関する研究」にとりまとめました。

堤内基盤排水対策マニュアル(試行版)
堤内基盤排水対策マニュアル(試行版)(PDF:514KB)

■堤内基盤排水対策とは・・・
 河川堤防の基礎地盤の表層に透水性の低い被覆土層が堆積し、その下に透水層が存在する箇所では、洪水時に河川水位が上昇すると、透水層から作用する揚圧力により被覆土層が膨らむように変形(盤膨れ)し、さらには被覆土層を突き破り、水や土砂が噴出することがある。このような現象は基盤漏水の一種であり、最悪の場合には堤防決壊の原因にもなり得る。
 我が国の河川の沿川では、古くから様々な河川で基盤漏水が生じており、そのうちの多くの箇所で堤防直下の透水層への水圧伝播や水の侵入を抑制するために、川表側に遮水矢板等を打設する川表遮水工法が一般的に実施されてきた。しかし、透水層が厚い、あるいは透水層が礫層等で固いと、遮水矢板等の打設が困難な場合もある。このような現場条件においても適用できる対策工法として、堤内地側のり尻付近に対策工を設置して、基盤透水層の水を穏やかに排水し、被覆土層に作用する揚圧力を低減する対策(以下、堤内基盤排水対策)がある。本マニュアルは、堤内基盤排水対策の設計、施工、維持管理の基本的考え方と手順を示すとともに適用にあたっての留意事項を整理したものである。(はじめにより抜粋)

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担当:石原(smdrt◎pwri.go.jp)
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