簡易現場透水試験方法
河川堤防や道路盛土などの土構造物において、河川水位の上昇や降雨などによる盛土内の浸透挙動や浸透に対する安全性を把握することは極めて重要です。特に河川堤防の場合、膨大な延長を有しており、腹付け・嵩上げ等の築堤履歴が複雑である場合も多く、内部構造は均質でなく土質も様々で不均質な堤防構造が形成されます。河川堤防の被災事例の中には、不均質性が影響したと考えられるものが多くあります。そのため、不均質性が高く、膨大な延長を有する河川堤防の透水性等を評価するにあたっては、精密であるが、少数しか実施できない調査法よりも、精度が若干劣るものの簡易で多数実施可能な調査法を用いることが有効な場合もあると考えられます。
このような背景を踏まえて、現場で簡易に多点計測可能な“簡易透水試験機”及びこれを用いた“簡易現場透水試験方法”を開発して、その内容を下記の資料に取りまとめました。
地表面における非定常浸透による簡易現場透水試験方法(案)
本資料と付属資料は以下のリンクよりダウンロードできます。
地表面における非定常浸透による簡易現場透水試験方法(案)(PDF:6.67MB)
≪付属資料ダウンロード≫?簡易現場透水試験データシートおよび試験結果の整理例(ZIP:246KB)
本資料に対するご意見やご不明な点については、下記連絡先にお寄せ下さい。
また、資料の校正には十分注意しておりますが、本資料に誤字・脱字など見つけられましたら、どんな些細な間違いでも構いませんので、下記連絡先までご連絡頂けますと幸いです。
簡易透水試験機の貸出について
以下の利用条件で、簡易透水試験機を貸出いたします。貸出を希望する方は、以下の利用条件の全ての条項に同意の上で、試験概要(目的、場所)、貸出期間、必要セット数(最大10セット)、宛先を記載して、下記連絡先までご連絡をお願いいたします。
貸出する試験用具については、①試験機本体、②外円筒、③不織布、④自記水位計用止め金具の4点となります。自記水位計など他の試験用具については、別途ご用意ください。
簡易透水試験機の貸出における利用条件
- 貸出した試験機器を用いて計測した試験データ及び試験箇所周辺の土質試験データを土木研究所に提供すること。
- 試験機器の返却の際には試験機器を充分に清掃した上で返却すること。
- 試験機器の送料は貸出先で負担すること。
- 貸出中に試験機器を紛失・破損した場合は、土木研究所より提供する図面を元に製作した同等品を返却すること。
- 貸出した試験機器の使用によって生じる、直接・間接を含むいかなる損害に対しても、貸出元が一切責任を負わないことに同意すること。
連絡先
本試験方法および資料に関する問い合わせ、試験機器の貸出依頼については下記までご連絡ください。
担当:土質・振動チーム(smdrt◎pwri.go.jp)
メールアドレスの"◎"を"@"にして送信してください
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