研究成果・技術情報

土木学会「AI・データサイエンス奨励賞」受賞

受   賞   名: 土木学会「AI・データサイエンス奨励賞」受賞
受   賞   者: 横澤直人 (道路技術研究グループ 舗装チーム 研究員)
綾部孝之 (道路技術研究グループ 舗装チーム 主任研究員)
渡邉一弘 (道路技術研究グループ 舗装チーム 上席研究員)
藪 雅行 (道路技術研究グループ グループ長)

受賞日:令和6年12月15日(日)

贈賞組織名:土木学会 構造工学委員会 AI・データサイエンス論文編集小委員会

論文題目:移動式たわみ測定装置と機械学習を用いた効率的な舗装の構造評価手法の提案

賞の概要:

AI・データサイエンス論文集において、革新性・将来性・社会性のいずれかに優れ今後が期待される論文に授与されるものである。

対象研究成果の概要:

従来、舗装の維持管理では、主としてひび割れやわだち掘れといった路面性状の調査や評価が行われてきたが、近年では舗装の構造評価の重要性も高まっている。 現在、構造評価にはFWD調査が行われることが多いが、交通規制を伴うなどの課題がある。そこで、(国研)土木研究所では、走行しながら路面のたわみ量を計測する移動式たわみ測定装置(MWD)の開発を進めているところである。

本研究では、MWDから取得される膨大なデータから、機械学習を用いて、構造的不健全区間を自動抽出する手法を提案し、その有効性を検証した。構内道路及び実道での検証の結果、従来手法と比較しても同等の抽出精度を有することに加えて、 従来手法では調査区間に関する事前情報が必要なところ、提案手法では事前情報がなくても評価を行うことができることが確認された。

今後は、抽出精度や適用性の向上に向けた各種検討や高次元のデータを用いた検証などを行っていく必要がある。

- 賞状 -