ユネスコ第8代事務局長 松浦晃一郎氏による特別講演会「国際社会の動向と日本」を開催しました

 ICHARM では、水文分野や水災害分野に関する国内外の研究者・有識者を招へいし、国土技術政策総合研究所・土木研究所の幹部及び研究者が最新の知識や知見を入手できる機会として「ICHARM R&D Seminar (ICHARM 研究開発セミナー)」を開催しています。

 2019 年1月16日開催の第 64回 R&D セミナーは、特別講演会として、講師に第8代ユネスコ事務局長松浦晃一郎氏をお迎えしました。同氏は、アジア人初のユネスコ事務局長として、1999年11月から2009年11月まで11年間勤められ、その間2006年3月のユネスコカテゴリー2センターとしてのICHARMの設立など様々な活動に取り組まれました。

 講演では「Global trend and Japan」と題し、第二次世界大戦後の時代を3つのフェーズ(冷戦時代・アメリカ一強時代・中国が台頭し混沌となる時代)に区分し、近年のポピュリズムの台頭や東アジアの勢力変化の情勢が解説されました。そのうえで、中国とアメリカが争う現代こそ、世界的に日本の役割が期待されていることが述べられました。

 約70名入れるICHARM講堂は満席となり、講演後、ICHARM修士・博士学生を中心に活発な質疑が行われました。最後には参加者全員で集合写真を撮影し、閉会しました。

 本講演会には、ICHARM設立に奔走された当時土木研究所理事長の坂本忠彦氏と、初代ICHARMセンター長の竹内邦良 山梨大学名誉教授も参加され、さらに会の司会は当時国土交通省からユネスコに派遣され様々な調整を行った今村能之ICHARM特別研究監が務めるなど、ICHARM設立に大きく関係された方々を迎えての実施となり、記念すべき会となりました。

修士学生からの質問に答える松浦氏
修士学生からの質問に答える松浦氏
会場の様子
会場の様子

修士学生からの質問
修士学生からの質問

参加者全員で集合写真
参加者全員で集合写真