情報ネットワーク活動


 ICHARM の長期プログラム(約10年)では、情報ネットワークの活動を以下のように規定しています。

 情報ネットワーク分野では、2030アジェンダ、仙台防災枠組、IHP-IX、「流域治水」において、水災害のレジリエンスと持続可能性の課題を見える化しマッピングして、ICHARMの行動目標を随時アップデートする。またIFI の枠組み等を活用することにより、研究分野、能力育成分野と統合・連携し活動を推進する。


 具体的には、以下の3項目の活動を掲げています。

・世界の研究者ネットワークを維持強化し、世界の大規模水災害に関する情報、経験
   を収集、解析、提供する。
・学際的な科学知を統合して、水関連リスク管理の「知の統合」を構成して、実務者
   の共有財産とする。
・水関連災害リスク管理の実例と知見の共有により、具体的な協働と連携を支援し、
   防災の主流化に取り組む。

 これらの長期プログラムに基づき、情報ネットワーク活動では、国際洪水イニシアティブ(IFI : International Flood Initiative)の事務局活動を通じ、各国での「水のレジリエンスと災害に関するプラットフォーム」(以下、プラットフォーム)の構築や活動支援に積極的に取り組んでいます。

 また、台風委員会においては、主任研究員が水文部会長として国土交通省とともに水文部会の議論をリードして委員会の活動に貢献するとともに、各種部会に出席し、国土交通省などと連携して、我が国の防災の知見を踏まえた、世界の防災の主流化に貢献しています。

 さらに、ユネスコ・カテゴリー2センターとして、UNESCO政府間水文学計画(IHP : Intergovermental Hydrological Programme)の9期戦略計画(UNESCO IHP-IX:2022-2029)に位置付ける各種活動を通じて、あるいは、世界気象機関(World Meteorological Organization:WMO)、国連防災機関(United Nations Office for Disaster Risk Reduction :UNDRR)など国際機関と連携し、国際水文分野への貢献を積極的に行っています。

 これらの活動を通じて、ICHARMが提唱する「水循環の統合(Water Cycle Integrator: WCI)」の理念に基づく取組を各国で実践・推進するとともに、国内外の洪水専門家・行政官との更なるネットワーキングにより、ICHARMの活動3本柱である「効果的な情報ネットワーク」を強化しています。

 以下、個別の活動について紹介します。

1) 国際洪水イニシアティブ(International Flood Initiative (IFI))

   ・概要

   ・IFIホームページはこちら

   ・2016年以降のIFIの活動一覧表はこちら

   ・最近の活動は、ICHARMニュースレターをご覧ください

2) 台風委員会

   ・概要

   ・Kintanar(キンタナール)賞の受賞

   ・最近の活動は、ICHARMニュースレターをご覧ください

3) 防災の主流化 ~国際機関との連携~

   a)国連における水災害分野への貢献
      ① 国連水と災害に関する特別会合(UN Special Thematic Session on Water and Disaster)
      ② 2023 国連水会議

   b)ユネスコへの貢献、ユネスコを通じた水分野での国際貢献
      ① UNESCO IHP-IXへの貢献
      ② ユネスコ主催会議・シンポジウムへの参加

   c)その他機関との連携
      ① World Meteorological Organization
      ② UNDRR(United Nations Office for Disaster Risk Reduction)との連携

4)防災の主流化 ~国際会議を通じた貢献~

   a)World Water Forum

   b)第9回洪水管理国際会議(ICFM9)の主催

   c)アジア太平洋水サミット(Asia Pacific Water Summit:APWS)

5)ICHARMへの来客

 2016年度から2025年度にかけて、日本を含む58か国から約840人がICHARMを訪問し、意見交換などを行いました。

   年別・国別の来訪者数