第3回水のレジリエンスと災害プラットフォーム全体会議がフィリピン・ケソン市で開催されました。

 2019年2月7日、フィリピン共和国メトロマニラのケソン市において第3回水のレジリエンスと災害プラットフォーム全体会議が開催され、フィリピンからは科学技術省(DOST)、公共事業道路省(DPWH)、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)、ダバオ市、フィリピン大学などの約20機関、そしてオブザーバーとして韓国環境省漢江洪水制御所、タイ農業・協同組合省王室かんがい局、マレーシア天然資源環境省排水灌漑局、ラオス天然資源環境省気象水文局、台風委員会事務局、及びICHARM職員の合計78名が参加しました。

 開会挨拶では、レナト科学技術省次官及びサダイン公共事業道路省次官(ガタン局長代読)から、ICHARMとフィリピンの関係政府機関が協働してパンパンガ川流域とダバオ川流域において自然、社会、災害に関する情報を集約、分析し、新たな科学技術の知見や政策の提案につなげることができる本プラットフォームの活動への期待が述べられました。

 ICHARM小池センター長からは本プラットフォーム活動の背景、国際活動との関連、期待される成果と展開について説明するとともに、大原主任研究員、宮本研究員、牛山専門研究員、東京大学・安川特任助教から、これまで収集されたデータを用いた各分析について発表を行いました。また、会議の後半には、参加者からダバオ川の気候変動対策との連携、パンパンガ川流域の具体的な研究対象地域の提案、プラットフォーム対象河川にカガヤン川を追加することが提案されるなど、活発な議論が交わされました。さらに、各国からのオブザーバーからは本活動の意義について理解され、自国での同様の活動の期待が述べられました。

 今回の会議を通じて、多くの関係者がプラットフォーム活動について共通認識を持つとともに今後の具体の展開について有意義な議論ができたため、さらなる活発なプラットフォームの取り組みが期待されます。

(添付は会議議事次第及び発表資料の一部)
Agenda
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