ADBI-ICHARM共催による
「気候変動下における水関連災害へのレジリエンスに関する政策対話」

 アジア開発銀行研究所(ADBI)の資金協力により、ICHARMは、2020年1月27~28日、東京・ADBIにおいて「気候変動下における水関連災害へのレジリエンスに関する政策対話」を共催しました。水関連災害レジリエンスに関する政策面に重点を置きつつ、本政策対話は、科学技術コミュニティ、政府高官、開発に関わる国際機関の専門家が、セクターを超えた対話及び協働を通じて、アジア地域を対象に、気候変動下における水関連災害レジリエンス向上に必要なガバナンスや投資を強化するための取り組みについて議論することを目的に開催されました。

 開会式では、ADBI・吉野直行所長とICHARM・小池センター長による歓迎挨拶の後、国土交通省・山田邦博技監による基調発表が行われました。また、本政策対話では、「経験の共有」、「ガバナンスの強化」、「投資の促進」、「施策の設計」といった4つのダイアログ・セッションが開催され、各セッションでは、フィリピン、スリランカ、ミャンマー、インドネシアといったIFIプロジェクト実施国のプラットフォーム参加機関代表と、日本の関係政府機関又は学術組織の専門家によって、それぞれ基調講演・発表が行われました。また、関係国際機関からも代表が参加しました。

 本政策対話では、政策調整の向上、資金調達と投資、科学技術の適用を通じて、気候変動下における水関連災害リスクの軽減を図るためには、政策決定者と専門家とが知識を共有する必要があることが強調されました。この成果はポリシー・ブリーフとして取りまとめられ、2020年10月19~20日に熊本で開催される予定の第4回アジア太平洋水サミットなど、水関連災害リスク軽減に関する主要な国際・地域会合への重要なインプットとなるものと期待されます。

Agenda

ADBIウェブサイト https://www.adb.org/adbi/main


開会式での集合写真
開会式での集合写真