第5回国連水と災害に関する特別テーマ会合で
科学技術パネルを主催しました

 2021年6月25日、第5回国連水と災害に関する特別テーマ会合(STSWD5)がオンラインで開催されました。本会合は、水と災害の問題を取り上げることで、ポスト・コロナ(COVID-19)時代における、より強靭で持続可能な社会へのより良い復興に向けて地球規模で意識を高めて活動を促進することを目的としています。この国連水と災害に関する特別テーマ会合は2013年より2年ごとに開催されてきました。

 STSWD5の本会議に先立ち、科学技術パネル(S&T Panel)がICHARMによって主催され、小池俊雄センター長と四川大学のGretchen Kalonji学部長とが共同で進行役を務めました。冒頭、政策研究大学院大学(GRIPS)の田中明彦学長が開会挨拶を行い、四川大学のXu Weilin常務副学長が基調講演を行いました。その後、UNESCO、WMO、UNDRR、メキシコ国家水委員会(CONAGUA)及びマレーシア東南アジア防災研究イニシアティブ(SEADPRI-UKM)の代表者5名によってパネルディスカッションが行われました。そこで今後講じるべき具体的な活動とその実施方法について、それぞれアイデアが述べられ、開かれた科学政策、システム的な解決策、科学に基づく統合的な行動、そして科学・政策・実行面での協力が提言されました。科学技術パネルには世界から160名以上が参加し、提言内容はその後引き続いて開催されたSTSWD5へ報告されました。

 STSWD5の成果は持続可能開発目標(SDGs)や仙台防災枠組みの中間レビュー、国連ハイレベル政治フォーラム、2022年の第4回アジア太平洋水サミット等、今後の地球規模での主要な行事に反映される予定です。

(*) HELPウェブサイト:
URL: https://www.wateranddisaster.org/fifth-un-special-thematic-session-on-water-and-disasters/

会議参加者