雪崩・地すべり研究センターたより

【2007年研究センター10大ニュース】
1 「新潟県中越沖地震」の発生(7月16日)により、震度6強に見舞われた柏崎市を中心に斜面崩壊及び地すべりなどによる甚大な被害が多発し、当センターも翌日の17日から緊急現地調査を実施。また土砂災害危険箇所緊急調査を支援。(第42号p.1
☆国道8号長岡市大積地区の地すべりによる崩落に対し、国土交通省の要請により、早期復旧のため現場で技術指導を実施。1週間後の23日応急開通した。
☆国道352号柏崎市大崎地区の斜面崩壊に対し、新潟県の要請により、復旧対策のための調査法等技術指導を実施。10月末に災害関連事業が採択され、新潟県土木部長よりお礼状をいただいた。
2 能登半島地震」の発生(3月25日)により、能登半島の北西部を中心に土砂災害が発生し、石川県等の要請もあり29,30日に緊急現地調査を実施。さらに4月10,11日には砂防学会の調査団に参加。砂防学会誌等に速報発表。(第41号p.1
新潟県中越沖地震での緊急現地調査 能登半島地震での緊急現地調査
3 寒地土木研究所雪氷チームとの共同で、秋田市で雪崩災害防止セミナー「最近の雪崩災害と研究最前線」を開催(11月30日)。防雪に携わる実務担当者など77名が参加した。(第43号p.1
4 「新潟県中越地震」から3年。長岡市で「雪崩・地すべり研究推進協議会」主催による「地震による土砂災害の実態と対策に関する研修会」を開催(10月25日)。共催の新潟大学と土木研究所の6名が研究成果を発表し、山古志地区等の現地視察を行った。(第43号p.6)6月に同協議会の総会と妙高地区治水砂防協会との合同研修会が妙高市で開催された。(第42号p.4
5 富士山南西斜面で「スラッシュ雪崩」が発生(3月25日)。富士山スカイラインが直撃を受け被災し、大沢川では初めて流出映像が撮影された。中部地方整備局富士砂防事務所の要請により3月29日と4月4,5日にヘリコプター及び現地調査を行い、技術指導を実施した。10月に富士河口湖畔でフォーラムが開催された。(第41号p.1第42号p.2第43号p.2
6 10月より中村浩之東京農工大学名誉教授を部外研究員として招へい。また12月より元交流研究員のハスバートル氏が専門研究員として採用。戦力アップし、今後中越地震による地すべりの研究成果をとりまとめ、さらに他の地震事例に研究対象を展開。(第43号p.5-6
7 長野県大町市八坂地区(5月27日)、妙高市平丸地区(6月17日)の土砂災害防災訓練に、アドバイザーとして所長が参加し講演を行った。 (第41号p.1
8 新潟県砂防発祥の地である妙高市で“語り継ぎ広めよう 地域の歴史とちから”をテー マに「ふんごみなえ(きらくにどうぞ)シンポジウム」が開催され、ディスカッションに所長が出席した。(第40号p.4
土砂災害防災訓練(妙高市) ふんごみなえシンポジウム
9 昨年の「H18豪雪」とは対照的な暖冬少雪となったが、一方で立山雷鳥沢(4月18日)など高標高域では雪崩災害発生。雪崩観測地の白馬八方地区(1月9日)では特徴的な雪崩が発生した。(第41号p.2
2007.1.9 白馬八方煙型雪崩の走路縦断図
2007.1.9 白馬八方煙型雪崩の走路縦断図
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10 福井県で開催された「北陸技術交流テクノフェア2007」に出展し、「加熱式地下水検層器」の展示と「雪崩現地観測映像ハイライト」を放映(10月18,19日)。(第43号p.5


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