トピックス - 水災害・リスクマネジメント国際センター (ICHARM)

第13回AOGEOシンポジウムの分科会として
アジア水循環イニシアティブ（AWCI）セッションを開催しました

2021年2月26日にアジア・オセアニア地域地球観測に関する政府間会合（AOGEO）の分科会としてアジア水循環イニシアティブ（AWCI）のセッションを開催しました。セッションは、インドネシア共和国のバスキ・ハディムリヨノ公共事業・国民住宅大臣とフィリピン共和国のレナート・ソリダム科学技術省次官のビデオメッセージ、廣木謙三政策研究大学院大学教授の講演により開会しました。その後、これまでのAWCIの活動レビュー、今後の新たな実施枠組みと戦略について、ICHARMとアジア開発銀行研究所から発表があり、参加国の中からスリランカとフィリピンによる活動報告がありました。

コロナ禍におけるIFIの水のレジリエンスと災害に関するプラットフォームの新たな実施計画として提案された知の統合オンラインシステム（OSS）の構築に対して、スリランカからは気象局、かんがい局、国家建築研究所、災害管理センターの局長及び所長、またマハウェリ公社の副課長から賛成の意向と具体化に向けた開発計画が議論されました。フィリピンからは、科学技術省ダバオ地域局長からダバオ市における流域マネジメントの活動を踏まえた上で具体的なOSSの開発計画が示されました。さらにフィリピンからは昨年11月にルソン島を直撃し甚大な被害をもたらした台風22号に対する大気地球物理天文局、公共事業高速道路省、フィリピン大学ロスバニョス校の一連の取り組みが統合的に紹介されました。

セッションには60名以上が参加し、AOGEOのステイトメントへのインプットに向けて有意義な議論をすることができました。これらの議論の結果は、3月3日から5日にオンラインで開催された第13回AOGEOシンポジウム（https://aogeo.net/2021/）において報告されました。