ICHARMとIHE Delftが研究協力に関する覚書に署名

 2023年6月30日、ICHARMとIHE Delft Institute for Water Education(以下IHE Delft)は、研究協力に関する覚書の延長について合意し、オンラインで署名式を行いました。

 IHE Delftは、オランダ・デルフト市に本部を置く、1957年に発足した世界最大の国際大学院水教育施設で、ICHARMと同じユネスコカテゴリー2センターです。これまでに世界190以上の国、23,000人以上の専門家に教育・研修を行ってきました。

 署名式においてIHE Delftのエディムーア所長からは、世界の水問題が頻発していること、UNESCO IHP-Ⅸ(ユネスコ政府間水文学計画第9期戦略計画)が昨年からスタートしたことから、ユネスコ・ウォーターファミリーとして活動を充実させるうえで、本協定は重要な協定であるとの発言がありました。

 ICHARMの小池俊雄センター長からは、国連水会議2023で、ゲームチェンジャーとなる施策として教育分野の重要性が認識されたことから、特に気候変動に関連した水災害分野での人材育成や能力開発にかかる協力が重要であるとの発言がありました。

 また、2024年5月にインドネシア・バリで開催予定の第10回世界水フォーラムについては、インドネシアがオランダ、日本双方にとって重要な国でもあることから互いに協力していくことが言及されました。

 さらに、IHE Delftの研究者や学生がICHARMでインターンを経験することについても、本協定の継続により推進が可能となる等の議論がありました。

IHE Delftのエディムーア所長(左) 画面越しにサインを確認しあう小池センター長(右)
IHE Delftのエディムーア所長(左)

 
画面越しにサインを確認しあう小池センター長(右)

 
  ――――参考資料―――
 
 
ユネスコ政府間水文学計画(UNESCO IHP)
https://en.unesco.org/themes/water-security/hydrology
 
 
IHP第9期戦略計画(IHP IX)
https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000381318.locale=en
 
 
ユネスコ・ウォーターファミリー
https://www.unesco.org/en/natural-sciences/centres