小学5年生を対象に理科の出前講座を行いました

130 students listen the lecture.
講座の様子

 2023年12月1日、つくば市立竹園西小学校の5年生の児童約130名を対象に、栗林上席研究員が「世界の水災害軽減への取り組みと課題」と題して出前講座を行いました。これは、小学5年理科の単元「流れる水のはたらき」の単元末に、世界の水災害とその軽減への取り組みについて理解を深めるために、小学校からご要望を受けたものです。

 約40分の講座は、時折クイズも行いながら以下の4つから構成されました。 『1.「流れる水のはたらき」の復習』では、「けずる(しん食)、はこぶ(運ぱん)、積もる(たい積)」をおさらいし、『2.雨が多すぎると洪水災害が起こる』では実際の洪水災害事例として、つくば市近郊の洪水被害として甚大だった2015年の常総市洪水や、2021年に発生した中国河北省鄭州地下鉄浸水の様子を動画で視聴し、その様子に驚いていたようでした。また、『3.洪水災害による被害を減らすための世界の取り組み』では、国連、ユネスコや世界気象機関などの国際機関、あるいは日本政府やICHARMによる洪水災害軽減の世界的取組などについて紹介しました。最後に『4.みなさんができる洪水対策』では、小学生5年生が出来る対策として、「洪水ハザードマップ」を確認することや、国土交通省が進める「マイ・ライムライン」や「川の防災情報」、「逃げなきゃコール」などを紹介しました。

 講座後にお願いしたアンケートでは、約68%が「とてもおもしろかった」、約26%が「まあまあおもしろかった」との回答が寄せられました。その理由(複数回答)として、約80%が「自分の知らない内容が多く含まれていたから」、約67%が「動画やクイズが含まれていたから」と回答され、参加された生徒の皆さんの多くに満足して頂けたことがうかがえます。

 最後になりましたが、本出前講座の実施にご協力いただいた竹園西小学校の先生方、つくば市生涯学習推進課の皆様に深く感謝申し上げます。