2024年3月15日に第5回・水のレジリエンスと災害プラットフォームに関する会議が、スリランカ・コロンボで開催されました。この会議にはスリランカのかんがい局、国家建築研究所(NBRO)、災害管理センター(DMC)、気象局(DOM)、マハウェリ管理局やスリランカ土地開拓・開発公社(SLLRDC)といった洪水・渇水に関係する機関から45名以上が参加しました。第1回会議を2017年8月24日、第2回を2018年3月28日、第3回を2019年2月20日、第4回を2020年2月13日と毎年実施してきましたがコロナ禍により4年ぶりの対面での開催となりました。
会議では、かんがい局のEng. A. Gunasekara局長が歓迎・開会の挨拶を述べ、ICHARM小池俊雄センター長がIFIに関係する地球規模や地域規模での関連の活動紹介を行い、Mohamed Rasmy主任研究員からスリランカにおけるIFIに係わる活動の経緯や内容の紹介を報告しました。スリランカ国における各機関からの報告セッションでは、かんがい局 Director の Sugeeshwara Seenipellage氏、NBRO のDayan Munasinghe氏、DOMのNadeeka氏、DMCのAnoja Senevirathna氏、マハウェリ管理局のImesh Kariyawasam氏、SLLRDCのEng. Thushari氏による活動紹介がなされました。
ICHARM側からの活動報告のセッションでは、ICHARM修士課程卒業生(Sandrasegaram Nerojan氏、 Thilini Kaushalya氏、Charya Jayathilaka氏)よりICHARMでの研究成果の発表の後、東京大学の安川准教授からスリランカのカル川を対象に構築している洪水予警報システムの概要の説明、宮本主任研究員からIFIの地域間連携に関する活動やその一環で実施視しているファシリテーター育成のためのトレーニング、玉川専門研究員からはトレーニングのチュートリアルの内容について概要を紹介しました。
以上のスリランカ側、ICHARM側からの報告を踏まえ、現地ファシリテーター育成のためのトレーニングの内容と開催に関する協議が参加者全員で行われ、トレーニングをフェーズIとフェーズIIの2回実施することとし、フェーズIは2024年8月頃にカル川を対象とした洪水予警報システムと洪水モニタリングや予測情報を基にした緊急時対応計画やリスクマッピングの実施、フェーズIIでは気候変動に焦点を当て、気候変動の理解、影響評価、経済評価、適応計画をマハウェリ川やその他の河川流域を対象に実施することで合意しました。
会議の最後には、NBROのAsiri Karunawardena局長より閉会の辞として、第5回の会議が無事開催され積極的な議論が行われたことへの感謝が述べられました。
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