2024年6月25日から28日にかけて、韓国 NDMI(National Disaster Management Institute)の主催により台風委員会第19回年次防災部会(WGDRR)が韓国ソウルで開催され、それに合わせて諮問部会(AWG)も開催されました。なお、台風委員会(TC)は気象部会(WGM)、水文部会(WGH)、防災部会、トレーニング・研究連携部会(TRCG)で構成されており、各作業部会を統括し全体調整を諮る役割を諮問部会が担っています。会議には12の国・地域(中国、香港、マカオ、日本、ラオス、マレーシア、フィリピン、韓国、シンガポール、タイ、ベトナム、アメリカ)とESCAP、WMO、台風委員会事務局から約30人の参加者がありました。日本からは気象庁およびアジア防災センター、そしてICHARMから水文部会議長の宮本守主任研究員と武川晋也研究員の2名が参加しました。
防災部会では国際機関やメンバー国の最新動向に関する発表があり、 それに対する活発な議論が行われました。また、人材育成や知の共有についても議論され、今年の秋に水文部会との連携プログラムを日本で行うことが決まりました。
諮問部会では第19回統合部会(IWS)の開催へ向けた議論や台風委員会若手研究奨励賞の創設など、今期の様々な議題について議論が行われ、第19回統合部会のテーマは、「Strengthening the Value Chain within the UN EW4All Framework for the Typhoon Committee Region」に決定されました。
今回の対面での密接な交流を通じて、各国とのより効果的な協力関係を構築することができました。ICHARMでは、台風委員会を水災害リスク軽減のための最も重要な国際的枠組みの1つと位置づけ、引き続き地域間協力の強化のために貢献していく所存です。
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