アフリカ7か国の水関係閣僚等ご訪問

 アフリカ開発銀行(AfDB)の支援によりアフリカ7ヶ国(ケニア、カメルーン、モーリタニア、モザンビーク、ブルキナファソ、セネガル、ベナン)の水関係閣僚等及びAfDB職員計18名が10月30日に土木研究所を訪問し、ICHARM職員から講義を受け、施設見学を行いました。今回のアフリカ水関係閣僚等の訪日は、2024年6月に開催した国交省とAfDBとの技術会合等をきっかけに、アフリカにおける日本の具体的な協力方策を検討するために実現したものです。

 講義では、小池俊雄センター長が「Climate and Water Resilience and Sustainability in Africa」と題し、西アフリカ諸国を対象とした洪水被害の回避・軽減のためのプロジェクトやファシリテーター育成を目的とした知の統合オンラインシステム(OSS-SR)等のICHARMの取組を紹介しました。続いて、Hote Hassan Haren博士課程研修生がパキスタンにおける水関連災害リスクに対するガバナンスと政策における学際的アプローチを紹介しました。行程の都合もあって質疑の時間はほとんど取れなかったものの、参加者の講義中の真剣な眼差しや講義後に個別で小池センター長に熱心に質問する姿が印象的でした。

 施設見学では水理実験施設を訪れ、施設概要、ダム模型実験、橋脚洗堀実験について板垣河道保全研究グループ長から説明を受けました。

 本イベントはアフリカの水関係閣僚等にICHARMや土木研究所の技術を知ってもらい、連携を深める良い機会となりました。今後もこのような取り組みを通じて、ICHARMの活動や成果を世界に発信していく予定です。

参加者の集合写真
参加者の集合写真
講義の風景 実験施設見学風景
講義の風景
実験施設見学風景