特許・知的財産
特許等の利用・技術移転
土木研究所が開発した新技術(発明)を広く民間で活用いただくため、特許等の知的財産の民間等への技術移転をすすめています。
特許等のほか、ソフトウェアやノウハウといった知的財産も取り扱っております。土木研究所が保有する知的財産の情報開示や、実施許諾、実用化に向けての研究開発等に関するご要望等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
国立研究開発法人 土木研究所 技術推進本部
電話:029-879-0884 e-メール:chizaipwrigojp
よくあるご質問
土木研究所が開発した技術はどこで見られますか?
土木研究所が開発した技術については、技術情報のページなどでご確認いただけます。
・技術情報(重点普及技術・準重点普及技術・その他の普及技術)
・開発技術の紹介(寒地土木研究所)
・知的財産の紹介(寒地土木研究所)
【特許権等の一覧】
・特許権等の一覧(つくば中央研究所、ICHARM、CAESAR、iMaRRC)
・特許権等の一覧(寒地土木研究所)
ある分野の技術を探していますが、関連するものがあれば紹介してもらえますか?
お探しの分野や技術をお教えください。関連する技術がございましたら、ご紹介させていただきます。
土木研究所が出願中の未公開特許などの情報を開示してもらえますか?
お探しの技術などをお教えください。関連する情報がございましたら、協議させていただいた上で、未公開特許などの情報も開示いたします。
実用化に向けての研究開発等に参画することはできますか?
参画したい技術などをお教えください。可能性のある案件がございましたらご相談させていただきます。
民間企業との共同出願となっている特許等を実施することはできますか?
殆どの特許等は実施していただくことができます。
具体的な特許等をお教えください。個別に実施の条件等をご紹介させていただきます。
他社が既に実用化している特許等を実施することはできますか?
殆どの特許等は実施していただくことができます。
具体的な特許等をお教えください。個別に実施の条件等をご紹介させていただきます。
特許等を実施する場合のロイヤリティはどれくらいですか?
個々の特許等の内容などに応じて、関係工事費等の数%程度をロイヤリティとしていただいております。
実用化された技術の例
軟弱地盤上に盛土等を構築する場合、従来の工法と比較し、盛土直下の軟弱層を低い改良率で改良できる工法(設計法)です。改良体にかかる盛土荷重にアーチ効果を考慮することにより、改良体を疎に均等配置することができ、低コスト、工期短縮を実現すると共に、盛土中心部の沈下の影響による盛土周辺部の側方変形や表層の不同沈下抑制も期待できる設計法です。 【特許第3742417号】
ひび割れしたトンネル覆工コンクリートの表面に、透明な補強シートを樹脂で接着し、剥落を防止する技術です。ナイロンクロスにアクリル樹脂の接着剤を塗布・含浸することにより、従来の炭素繊維等を用いた連続繊維シートでは不可能であった透明度の高いFRP(繊維強化プラスチック)を形成し、補修後も既存のひび割れの進展状況や新たなひび割れの発生等を目視で継続して観察することができます。 【特許第4127551号】
下水汚泥の焼却処理において、過給式流動炉と過給機 (ターボチャージャー) を用いることにより燃焼効率を高め、大幅な省エネルギー等を実現できるシステムです。燃焼による排ガスでシステムに組み込んだ過給機を駆動させ、圧縮空気を流動炉に供給することにより、加圧状態にして燃焼速度を上げるとともに、燃焼温度を高め温室効果ガスであるN2O等の排出を抑制します。 【特許第3783024号ほか12件】
鋼橋など鋼構造物の塗装の塗り替えにおいて、はく離剤を既存塗膜の上に塗付し、一昼夜程度放置して軟化させ、除去・回収する工法です。塗膜を溶解して除去するタイプの従来型はく離剤とは異なり、シート状に軟化させるため除去塗膜の回収が容易で、高級アルコールを主成分とするため毒性・皮膚刺激性がありません。また、ブラストや電動工具による除去工法と異なり、塗膜ダストや騒音が発生しないことから外部への飛散対策が簡易なもので済み、さらに鉛・クロム・PCB等有害物質を含む廃棄物の発生量を著しく減ずることができるため、大幅なコスト縮減が可能です。 【特許第3985966号】【特許第5534233号】
地下水位を観測する場合、従来はボーリングにより観測井を削孔していましたが、本技術は簡易な打撃装置を用いて、打込むだけで設置が可能な地下水位観測装置です。観測装置の設置に要する時間が短縮され、簡易な仮設で設置が可能なためコストも縮減されます。また、観測深度まで貫入させてから有孔部を露出させる構造となっているため、設置時の目詰まりリスクを軽減すると共に、設置作業が容易なことから、作業時の安全性が向上します。 【特許第5044852号】
専用の緊張治具を使用して既設アンカーのアンカーヘッド外側に荷重計を設置し、アンカー緊張力を継続的に計測するとともに、その計測データーを遠隔より取得する技術です。このモニタリングシステムは、新設アンカーに対しても適用可能で、設置後の荷重計の交換も容易に行うことができます。 【特許第5071805号】