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研究成果・技術情報 観測

■高野秀夫の地すべり分布図

地すべり分布図は、地すべりによって形成された地形的痕跡である「地すべり地形」を地形図上に示した図です。

地すべりは、同じ場所で繰り返し起こるという特徴があります。また、地すべり地形をしている場所では、地形を改変すると地すべりが発生する場合があります。

地すべり分布図からは、過去に地すべりを起こした場所や、その規模、地すべりの移動状況などを知ることができます。
道路や建物などを建設する場合には、地すべり分布図から事前に建設場所の地すべり発生危険度を知ることができるため、地すべりによる被害を未然に防止することに利用されています。

国立研究開発法人 土木研究所 雪崩・地すべり研究センターの前身である新潟地すべり試験所の初代所長・高野秀夫は、在職中に新潟県を中心とした地域の地形を空中写真と現地踏査により綿密に調べ、わが国で最初の5万分1地すべり分布図を作成しました。

高野秀夫略歴
内容
大正3年3月 新潟県に生まれる
昭和8年3月 新潟師範学校本科第1部卒業
新潟県東頚城郡安塚村中川尋常小学校訓導
昭和14年12月 南洋庁へ出向
昭和19年6月 新潟県土木部勤務
昭和32年 東京教育大学より理学博士号授与
昭和35年5月 建設省土木研究所新潟地すべり試験所長
昭和44年2月 建設省退官
昭和46年1月 (有)高野技術事務所代表取締役
昭和61年4月 勲五等瑞宝章
平成4年10月
主要著書
・「地すべりと防止工法」(地球出版、昭和35年2月)
・「続地すべりと防止工法」(地球出版、昭和46年9月)
・「斜面と防災」(築地書館、昭和58年10月)
・「地すべりの話」(考古堂書房、昭和60年8月)

■地すべり分布図の閲覧

高野秀夫の地すべり分布図は、以下の3種類があります。
①新潟県から石川県にかけての地すべり分布図
②新潟県内を4分割して作成された地すべり分布図
③新潟県上越地域の地すべり分布図

図の凡例は以下の通りです。

地すべり地形

古い地すべり地形
【閲覧・ダウンロードにあたっての注意事項】
・本地すべり分布図の著作権は、土木研究所 雪崩・地すべり研究センターが所有します。
・本地すべり分布図は、昭和35~44年にかけて、空中写真判読と現地踏査により5万分1地形図上に地すべり地形を表示したものです。小規模な地すべりや表層崩壊等は表示されていません。
・地すべり地形が表示されていなくても、実際には地すべりや地すべり地形が存在する場合があります。
・本地すべり分布図の利用に際しては、作成時期と精度に十分ご注意ください。
・本地すべり分布図を利用した場合は、以下の例に示すように、その旨を明示してください。
記載例: 「この地図は、土木研究所 雪崩・地すべり研究センターが公開している高野秀夫の地すべり分布図(高田東部)を使用したものである。」 、「土木研究所 雪崩・地すべり研究センターの地すべり分布図(古志・中魚沼地区)」など
・この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分1地形図を複製したものです。(承認番号 平25情複、第917号)
・この地図を複製する場合には、国土地理院長の承認が必要になります。

①新潟県から石川県にかけての地すべり分布図
※閲覧したい箇所をクリックしてください
             
               
             
         
         
       
       
       
         
       
       

②新潟県内を4分割して作成された地すべり分布図
西頸城地区 東頸城・中頸城地区 古志・中魚沼地区 岩船・東蒲原地区

③新潟県上越地域の地すべり分布図
糸魚川地区 高田地区 安塚地区