CAESARは、これまでの仕様規定から脱却し、設計・施工の精度向上に向けた技術的な努力が報われるような、新しい基準体系の実現を目指します。個々の要素技術に対して求める性能やそれを満足することを検証するための方法を基準や指針、 CAESARが出版する技術資料を通じて提示します。
1. 信頼性に基づき安全係数や制限値を設定する設計体系を実現するための研究
2. 要求性能を評価するための評価技術の確立のための研究。たとえば、
- 床版の疲労耐久性を検証するための輪荷重走行試験機による標準試験法
- 橋脚柱の地震時変形性能を評価するための標準試験法
これらは土木研究所が開発したものです。
供用中の構造物の維持管理 (点検、診断、補修・補強等の措置) や耐震補強の技術についても、将来の標準化や基準化に向けて、様々な技術資料を提供しています。
個別の既設橋に対してCAESARが技術支援を行い、問題解決が行われた事例についても、広く役立てていただけるように、雑誌「月刊 土木技術資料(発行:土木研究センター)」において「現場に学ぶメンテナンス」というタイトルで連載されていますのであわせて御覧下さい。また、道路管理者のインハウスエンジニアへの技術研修、民間研修機関の技術研修、及び広く一般の技術者を対象とした各種の技術講習会に、講師を派遣して、道路橋の設計・施工・維持管理について講義を行っています。
2009年8月 | 現場からの警鐘~深刻化する劣化・損傷の実態と教訓~ |
鋼トラス橋のコンクリート埋込み部材の腐食への対応事例 | |
2009年10月 | 鋼部材の疲労き裂について(その1)-道路橋の主桁- |
2009年12月 | 鋼部材の疲労き裂について(その2)-鋼製橋脚隅角部- |
2010年7月 | 吊材破断時の安全対策-PCアーチ橋の事例- |
2011年1月 | 橋脚基礎の洗掘への対応事例 |
2011年3月 | 橋台基礎の洗掘への対応事例 |
2011年5月 | 軸方向鉄筋にSD490を用いるRC中空断面橋脚の耐震性について |
2011年8月 | 鋼材部の疲労き裂について(その3)-鋼床版- |
2011年11月 | アルカリ骨材反応により劣化した橋台の補修事例 |
2011年12月 | 橋台基礎の震災復旧対応事例 |
2012年2月 | 地震により変形したゴムの支承の震災復旧対応事例 |
2012年5月 | PC鋼材の腐食損傷への対応事例-妙高大橋グラウト未充填と鋼材腐食の調査- |
2012年8月 | 橋脚基礎の洗掘への緊急復旧対応事例 |
2013年1月 | ゲルバーヒンジ部補強吊り部材脱落の対応事例 |
2013年7月 | アルカリ骨材反応が生じたPC橋の調査、診断と対応事例 |
2014年3月 | 吊橋の主ケーブル一部破断時の対応事例 |
2014年8月 | 橋台の側方移動への対応事例 |
2015年1月 | 損傷が生じたRC橋脚に対する診断と維持管理への対応事例 |
2016年5月 | 吊り橋の健全性診断の事例 |
2016年6月 | 遅れ破壊が進むランガー橋の診断 |
2016年10月 | 基礎的な情報が失われている老朽橋(RC橋)の健全性診断 |
2018年1月 | 過去に補強された特殊橋梁の補修~鋼管部材を有するアーチ橋~ |
2018年2月 | 横断歩道橋の健全性診断の事例 |
2018年5月 | 車両の衝突により主桁が損傷したPC橋の状態評価と復旧事例 |